KPBでは、技術的に極端に難しい曲(自分はボス曲と呼んでる)をライブで1曲はカバーすることが多い。自分たちの能力の限界に近いボス曲をやり、ライブで安定感が出てくるまで演奏しては新しい曲に挑戦するというパターンを繰り返してる。ライブで安定感が出るまで演奏するとは言っても決してライブをリハ替わりにしてるわけではない。人前で演奏するからにはできる限り高いクオリティーに仕上げていくけど、やはりライブ本番を重ねて初めて出る安定感というものはあるからね。ライブをたくさん見に来て下さるリピーターの方は、ボス曲の演奏に徐々に余裕が出てくるのが分かるかもしれない。
そんなボス曲のひとつで、去年よく演奏していたのが、Derek Sherinianの初ソロアルバムであるPlanet Xに収録されているApocalypse 1470 B.C.という曲。以前も動画アップしたけど、今回初公開となるバージョンがあります。こちら、去年の5月に行った京都RAGでのライブより↓
この時点でApocalypseはライブで5回くらいはやってるから、演奏に大分余裕があるね。主観的な印象だけど、メンタルな面で余裕が出てるからその分周りを見ながら演奏することができてる。でもそういう余裕があるから04:54くらいからのキメ部分で遊んでるにもかかわらずユニゾン崩れないし♪ (とは言っても、一応リハで目押し練習はちょっとやった)。
ちなみにマリオのサウンドエフェクトもこのために音色を組んだw。ジャンプとかワンアップとかした後にとっさに曲に戻らないといけないから鍵盤をスプリットする箇所なども少し工夫が要った。
1upの「ミソミドレソ」というメロディーは、実際に弾いてしまうと直後にくる本編のキメに間に合わないなどの事故が起き得るので鍵盤1つ押せば自動で演奏されるようにした。このため、まずSAWとPULSE波形を混ぜたモノフォン音色を組み、KRONOSのPROGRAM内シーケンス機能を使って8分音符区切りで音程が「ミソミドレソ」と順番に変わるように設定。PROGRAM内シーケンスなのでKRONOS全体をシーケンサーモードに切り替えることなく、音色自体がメロディーを奏でることになる。こうすることにより、容易にCOMBIに組み込むことができる。なおAmp EGを調節してミソミドレソ直後のタイミングで音が切れるように設定。この際鍵盤を最後まで押してなくても全部再生されるようにリリースタイムを主に調節。最後に本編で使ってるCOMBI音色で他の音色と被らず尚且つキメフレーズに戻りやすい位置に鍵盤1音だけに1upメロディー音色をスプリットで割り当てた。同様にジャンプの音色もPitch EG、Amp EGを駆使してワンタッチ再生できるようにした。
マニアック内容終了
余計な所に力を入れ過ぎかもしれない。でもライブでお客さまもウケてくれたのでやって良かったと思える♪
でもこんな楽しく演奏してるのもライブでの演奏を重ねてこの曲における経験値が上がったから。
最初のころは余裕もなく、演奏はできてるものの、なんかぎこちなかった。こちらはライブでの演奏1回目か2回目くらいのときのバージョン↓
鍵盤アングル動画
大分前にアップした動画だけど、この時のライブの鍵盤アングル動画もせっかくなので改めてご紹介。
↑初めての鍵盤解説動画だったので、作り込みもまだまだシンプルですな。そして2013年は持ってるカメラ機材も今ほど良くなかった+台数も少なかったので全体的に映像のレベルが低いのが残念。
とは言え、その2年後にカメラ台数は倍以上になり、画質も大幅にレベルアップしてることになるとは当時思ってなかった。KPBのメンバーがカメラ好き+レコーディングができるという魅力的なスキルセットを持ち合わせてるのが幸運だと思う。今から2年後はどうなってるかなぁ…。
ライブ詳細
そんなKPBは7月18日の土曜日にライブをやります。
黒沢ダイスケProgressive Band ワンマンライブ
7月18日(土)
吉祥寺シルバーエレファント
http://www.silver-elephant..com/
OPEN: 18:30 / START: 19:00
前売:2500円 / 当日:3000円(+1drink) / 学生:1500円(要学生証提示)
現在予約受付中!
予約方法(お店のスケジュールページからコピペ)
前売り予約は電話・メール・店頭にて受け付けております。
尚、メール予約される方は下記の内容の必ずお書き下さい。
1予約されるイベント日程
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3予約枚数
4お客様の電話番号
その他詳細はKPBのウェブページにてどうぞ。