ライブ撮影をする場合、ドラムのオーバーヘッドアングルはとてもオイシイ。頭上から見下ろすドラムセットは見た目がカッコイイ、鉄板アングルとも言える。
でも、ドラムの頭上に都合よくアームやアタッチメントを固定できる突起物などがない限り、カメラを設置するのは難しい。三脚を立てようにも、180㎝~190㎝くらいの高さまで伸びる三脚となるとかなり大型になってしまう。ドラムの後ろにそんな場所は確保できないことが多い上に、一人で撮影する現場の場合、荷物がかさばるから話にならない。
そこで先日導入したのが、
Velbon UT-653
実はこれの上位モデルで、数年前から気になってたUT-63Qというものがある。Amazonなどのレビューも高評価なものがほとんどで、良品であることが伺える。
だが実売で3万円を超える価格で自分の価値観では少し高すぎで手を出してなかった。
んが、
先日ヨドバシでUT-653を発見!調べてみるとUT-63Qと三脚部分は同じで、雲台だけ廉価版を採用してるとのこと。自分としては興味は三脚部分にあったので無問題。価格がUT-63Qより9000円安かったのでその場で購入した。いつの間にかこんなのが出てたとは知らんかった。
特徴
この三脚、最大の特徴は折りたたむ時のメカニズム。脚が180度折れて、中央のエレベーターポールと同じ長さになるから、畳んだ状態で同サイズの三脚と比べるとかなり小さくなる。
GITZOからも同系統のものが出てるね。価格はこれの数倍するみたいだが…。
伸びきった状態で150cmくらい、畳んで27cmだから凄い。3kgの重量に耐えられるとのこと。
立てた感じ、最大限まで伸ばした状態だと流石に足先が細いから不安に感じるが、意外とシッカリとしていてボヨンとしなったりしないし、なかなか丈夫。
使い道
もちろん普通に三脚としても使えるが、自分としてはドラムの背後に立てるオーバーヘッドアングルカメラ用のスタンドとして使うのが狙い。
小型三脚の雲台を外して一脚を取り付ける方法については、以前も別記事で書いたが、小型三脚の上に180㎝の一脚を乗せるのはあまりにも不安定。
でも、UT-653をベースにすれば脚を大きく広げることができるので、上に乗せた一脚を伸ばしきっても余裕で耐えられるっ!小型三脚のサイズと比べるとその差が分かる。
中型三脚でこのようにローアングルポジションに対応しているものは他にもあるけど、畳んだ状態でも60~70㎝とかのサイズになってしまうことがほとんど。UT-653は折りたたんだ状態で30㎝未満という小型化を実現している。荷物をコンパクトに保つことに重点を置いている自分にとってこれはホントに頼もしい。しかも必要あれば普通の三脚としても使える。いいね♪
もちろん、ドラム背後にこの脚の分のスペースがない場合もあるかもしれないけど、カメラスタンドを頭上に持って行ける環境が作れるのはメリットとして大きい。ドラムだけじゃなくて鍵盤の頭上とかもいけそうだし、良いツールを手に入れた気分である。
ちなみに、マイクスタンドやライトスタンドを伸ばしてGoProを取り付けるという方法も試みたことはあるが、やはりぐらついたりカメラ固定部分が動いてしまったり、ショックに弱い印象だった。工夫で何とかなるかもしれないけど、利便性と信頼性では撮影用の三脚/一脚が一枚上な気がする。餅は餅屋だね。