Moving Around Eの演奏

先月のWIPツアーの東京ライブにて、Alex ArgentoのMoving Around Eという曲を演奏した。ライブで演奏するのはこれが4度目だったが、ここに来て初めて自分たちがある程度納得できる演奏ができたと思えたので、KPBのリーダーであるクロくんのYouTubeチャンネルで公開しました。

バンド演奏版

鍵盤的には、自分があまり経験のないジャジーなフレーズが多かったり、スピードが速かったりでなかなか指が言うことを聞いてくれない上に、音色的にも何かとチャレンジングな要素が沢山。さすがキーボーディストさんが作った曲なだけあって、鍵盤は難しい。かっこいいけど難しい。

でも頑張って音色セットを組んでリアルタイムで演奏できるようになったので、バンド動画公開に便乗してキーボードアングルだけを使った動画も作ってみた。

鍵盤アングル操作解説版

(以下マニア内容)

この曲の音色的ハイライトはなんと言ってもイントロ部分。ライブで演奏する場合、できる限り録音済みのサンプルやシーケンスを再生することは避けたい気持ちがあったので、色々試行錯誤した後にKRONOSのウェーブシーケンス機能を採用した。

KRONOSのHD-1音源の波形を元に、合計4つのウェーブシーケンスを作り、シーケンスのパターンは音色テンポにシンクロさせるようにした。これにより、実際の演奏時にテンポがずれてもタップテンポでリアルタイム調整ができるっ!(熱

作ったウェーブシーケンスを今度はPROGRAMモードでオシレーターとして指定し、ADSRやLFOで挙動を調整した。これをウェーブシーケンス4つ分繰り返す。こうしてできた4つのPROGRAM音色を今度はCOMBIモードで採用し、4ティンバーに分けてそれぞれインサートエフェクトを加えた。テンポはもちろんCOMBIのテンポに従うようにする。

これで後は右手で弾くイントロのリフ(?)の音色を作り、更に上記ウェーブシーケンスだけでは足りない厚みを出すティンバーを加えていったらCOMBI音色で使える16ティンバーが全部埋まってしまったw。

イントロの音色を作るだけで3日くらいかかったが、お陰でウェーブシーケンスの使い方が分かったし、とても良い勉強になった。

Moving Around Eは結果的にKRONOSで特殊な音色を全て演奏し(パッド、リード、サウンドエフェクト)、MOTIFはエレピにオルガンを重ねただけの音色を通して演奏することになったので、KRONOSのスイッチングさえ気にしてればMOTIFは音色切り替え無しという、頭が割り切りやすい曲になった。

とはいえ、エクスプレッションペダル操作やらタップテンポやら、気を配る部分は多いので、やはり常時気が抜けない曲になった。でも上手く弾けたときの爽快な気持ちはその分デカいね♪

facebooktwittergoogle_plusfacebooktwittergoogle_plus